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レンズ追加 ~その21~ ソフトフォーカスレンズ

以前に試した虫眼鏡で撮った写真

ちゃんとした鏡筒に入れてやるとどうなるか興味を持っていた。
レンズ径と焦点距離から丁度良さそうな鏡筒としてM135mm 1:3.5に目を付けた。

とはいえ手持ちのレンズや、程度のいい物をバラすのも気が引ける。
という訳でジャンク品が出てこないかオークションをチェックしていた。

そしてようやくカビ玉のジャンクをゲット。
レンズだけじゃなくマウントにもサビが出ていたりしているので心置きなくバラせる。

物が届いたので早速分解。
上が前群の3枚で下が後群の2枚。

smc PENTAX M135mm 1:3.5 の中身

レンズのカビは洗ったら落ちた。
勿体ないので、このレンズを使えるか考えてみる。

前群の凸凹凸でトリプレットとして使えないか?
あるいは後群をダブレットとしてはどうか?

いろいろ組み合わせたり、1枚で試してみたりしたが無限遠の出るものは無かった。

そんな訳で当初の予定通り虫眼鏡を使ってみる。

それにしてもこの虫眼鏡、子供の頃に手に入れた物だが今もほとんど変わらず販売されているとは思わなかった…
数百円でしかも国産だとか。

虫眼鏡は枠をニッパーで切ってレンズを取り出す。
M135mmの方は鏡筒のほか、前群のレンズホルダーと銘鈑を利用する。
虫眼鏡のレンズは一眼レフのレンズ(ややこしい…)に比べると青味がかっている。
ガラスに含まれる金属成分によって青味がかるらしい。

組み込むレンズ

鏡筒に空のレンズホルダーを組み込み、その上にレンズを乗せて銘鈑で固定する。
銘鈑はそのままではネジに届かなかったので裏返しで締め込んだ。

これでカメラに取り付けてみると・・・・なんとほぼ無限遠が出てしまった。
使えるだろうとは思っていたが、これほどピタリとハマると気持ちいい。

試しに庭でちょっと花を撮ってみると、画像全体が花色のハロに包まれてしまった。
鏡筒内にはネジがむき出しになっている所があり内面反射したのだろう。

そこで反射しそうなところを黒く塗る。

黒塗り

今回は模型用の塗料を使ってみた。
筆ペンよりもなかなか使い勝手が良い。

ついでにレンズのフチも黒く塗って組み込む。
そして完成。

105mm F2.8

レンズの倍率(3.5倍)から焦点距離は100mmと計算される。(計算式はこちら
実際にはレンズは無限遠でマウント面から60mmの位置にあり、フランジバック(45.5mm)を加味すると焦点距離は約105mmとなる。

1枚しか無いレンズなので有効径=開口径と考えると約39mm。
105÷39=2.69230…

という訳で105mm F2.8 softが完成~
さぁ試写へ行こう。

 
                   【クリックで拡大】
絞り開放
K-5 + 105mm F2.8 soft   F2.8 1/2500 ISO100

絞り開放での描写。
ハロが取り巻いてポヤポヤな感じになる。
 

                   【クリックで拡大】
絞ってみる
K-5 + 105mm F2.8 soft   F13 1/60 ISO100

同じ花をF13(絞りリングはF16の位置)まで絞り込んで撮ってみる。
とても同じレンズで撮ったとは思えないほどクッキリした写り。
と言うか虫眼鏡でこれだけ写るとはビックリだ。
 

                   【クリックで拡大】
比較

絞りを開いた付近での変化を見る。
左からF2.8(開放)・F3.5・F4.5で撮ったもの。
この辺りでソフトフォーカス効果をコントロールするのが良さそう。
 

                   【クリックで拡大】
遠景
K-5 + 105mm F2.8 soft   F18 1/20 ISO100

遠景を撮ると判るが、絞り込んでも周辺部は"流れ"が出る。
ちょうどトイカメラのような感じ。
APS-Cでこれだとフルサイズでは中心部だけ解像したような画像になるかな。
それはそれで面白そうだ。
 

                   【クリックで拡大】
近接
K-5 + 105mm F2.8 soft   F2.8 1/2000 ISO100

寄って撮ってみる。最短撮影距離は95cmとなった。
ファインダーでは絞り開放で見ているのでピントの山は掴みにくい。
 

                   【クリックで拡大】
遠景2
K-5 + 105mm F2.8 soft   F13 1/60 ISO100

遠景でも周辺に写るものが無ければ思いのほか良く撮れる。
とても虫眼鏡1枚で撮った写真に思えない。
 

                   【クリックで拡大】
花
K-5 + 105mm F2.8 soft   F2.8 1/2500 ISO100

なかなか面白いレンズが出来てしまった。
ソフトフォーカスレンズは昔はポートレートにも使われたりしたらしい。

デジタルの時代になってソフトフォーカス効果は画像編集で出来るようになり、今となっては必要の無いものになって廃れてしまったソフトフォーカスレンズ。
わざわざ高価な物を買うまではないが、廉価で遊べるのなら1本作ってみるのも面白いと思った。

石灯籠

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Comments

すごいなあ、えらいぞ!ずくがある。

ほんとよく写るね

Posted by: ソーレ | August 14, 2016 06:17 PM

絞った時の色収差が気になるけどね。
その辺も含めて楽しむものかもだけど。

クローズアップレンズNo.10を50mmの鏡筒に付けてもいけるみたい。
中身を抜いたフィルター枠で無限遠を調整して。

こちらは色消しレンズなのでもっと良い感じになるかも。
試してみて。

Posted by: めえ | August 14, 2016 10:54 PM

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