« 2.5i Spec.B | Main | レンズ追加 ~その20~ 望遠レンズ »

レンズ追加 ~その19~ 広角レンズ

オールドレンズでも広角は人気があり、オークションでもそこそこの値が付く。

今までは標準か望遠しか持っていないので広角も欲しくなり、カビで安かったものを落札してみた。

smc PENTAX M28mm 1:2.8
smc PENTAX M28mm 1:2.8

Mシリーズの28mmの中では最もポピュラーなものだ。
今では考えられないが、M28mmはF2.0・F2.8・F3.5の3種類があった。
50mmも3種類あり、PENTAXの黄金時代だったと言えるだろう。

 
物が来たら検品する。
絞りやヘリコイドは問題なし。
カビは絞りの後ろのレンズに繁殖していた。

カビ

それではメンテナンス開始。
最初に絞りレバーを保護しているパーツを外す。
マウントの横から00番のドライバーでネジを緩める。

メンテナンス開始

続いてレンズホルダーを緩めるが、ここにはカニ目が切られていない。
そこで新兵器の"吸盤オープナー"を押し付けて回す。
実際は吸盤ではないのだが、要は径の合ったゴムなら何でも良い

吸盤オープナー

レンズは7群7枚の構成で後群のレンズホルダーには3枚のレンズが入っている。
このうち最後部と絞り直後のレンズにカビが生えていた。
(下図、一番左側のレンズと左から3番目のレンズ)

文

レンズ単体にバラしてから中性洗剤を使い指でこすり洗い。
アルコールで仕上げると綺麗になった。

ついでに前群のレンズホルダーも外して清掃。
こちらは絞り直前のレンズが汚れていただけなのでこれ以上は分解しなかった。

バラしたレンズ

トレイに入っているのが後群。右のレンズペーパー上が前群のレンズホルダーだ。
50mmに比べるとレンズ自体が小さいので扱いにくい。

清掃したらなるべくホコリが入らないように注意しながら組み立てる。
メンテ前に比べると見違えるようにキレイになった。

メンテ後

マウントなども清掃してからカメラに装着してみる。
しっくりとして違和感がない。
リミテッドレンズも良いが、昔のレンズもまた恰好いい。

                   【クリックで拡大】
smc PENTAX M28mm 1:2.8 + K-5

 
休日になったところで実写に出かける。

まず、絞り値による描写の変化をテスト。
開放から2段絞りごとの画像を並べてみる。
(F11ではセンサーのゴミが写ってしまった…)

                   【クリックで拡大】
絞り値による描写の変化

空の青さがいいねぇ。。。

パッと見て気が付くのは開放での周辺減光。
APS-Cで気が付くのだからフルサイズだと気になるだろうなぁ。

解像は開放で若干甘い感じがするが、それ単体で見れば問題ないレベル。
さすがに絞った時と比べれば違いが判るが。

次に等倍画像の一部を切り抜いてみた。
最初に中心部分から。

                   【クリックで拡大】
等倍:中心

こうしてみると開放では解像感が落ちるのが判る。
ここには載せていないが、一段絞ってF4にすると中心部の解像の甘さは無くなる。
 

次は周辺部。画像の左端をクロップしてみた。

                   【クリックで拡大】
等倍:周辺


周辺部ではF5.6でもまだ若干甘い感じだ。
F11まで絞ると隅々までしっかりと解像する。

このM28mm 1:2.8は周辺画質が悪いとの話があり、そのためモデル末期では鏡筒のみならず光学設計までもが変更されている(前期と後期に分けられる)。
ただAPS-Cの範囲では影響は限定的で問題なく使えそうだ。

 
ところでこの頃(オートフォーカス以前)の広角レンズは、距離指標と絞りリングの数値が一部赤文字になっている。

赤文字

これは、この位置に合わせればパンフォーカスとして使えますよ、と云うことらしい。

という訳でテスト。

赤文字の距離3m、絞りF8に合わせて撮ったものと、絞りはそのままピントを合わせたもの(無限遠になった)と比較してみる。

                   【クリックで拡大】
パンフォーカス

遠方の建物や木々の葉を見れば一目瞭然、ピントを合わせた方が良い。

ただしL版プリント程度なら違いは判らなさそう。
フルサイズだとさらに領域が広がるのだから、細かな違いは益々見えなくなりそうだ。
昔の「写真はプリントして見る」のならば、この使い方で問題ないのだろう。
現代のデジタルで撮り大画面のモニタで見るのなら、しっかりピントを合わせた方が良さそうだ。

 
最後のボケ具合。前ボケと後ボケ。
絞りは開放から1段絞ってF4とした。

                   【クリックで拡大】
前ボケと後ボケ

良い感じじゃないかな。前ボケも後ボケも癖が無くて。

 
使ってみて判ったのが、28mmはAPS-Cだと丁度良いスナップレンズとなることだ。
パッと見たものを切り取るのに都合のいい画角だった。
FA35mmを使うときは、もうちょっとじっくり見る感じになるものな。

APS-Cで28mmは、フルサイズだと28×1.53で・・・約43mmか・・・・
 

smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited
 

・・・・いや、やめておこう。

 
今回のM28mmは色乗りは良いし絞れば解像感も高いしでいい買い物が出来た。
これだからジャンク漁りはやめられない。

花

|

« 2.5i Spec.B | Main | レンズ追加 ~その20~ 望遠レンズ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference レンズ追加 ~その19~ 広角レンズ:

« 2.5i Spec.B | Main | レンズ追加 ~その20~ 望遠レンズ »